立ち幅跳びの平均は?学年別・男女別データと記録を伸ばす3つのコツ【元日本代表監修】

体力テストの結果票を持ち帰ったお子さまを見て、「立ち幅跳び、この記録って平均と比べてどうなんだろう?」と気になった保護者の方へ。この記事では、スポーツ庁の最新調査に基づく学年別・男女別の平均値と、記録を伸ばす3つのコツ、家でできる練習メニューまでをまとめて紹介します。

監修は、走幅跳でU20世界選手権5位に入賞した元日本代表・佐久間滉大コーチ。「跳ぶこと」のプロの視点で解説します。

目次

立ち幅跳びの平均値【学年別・男女別 一覧表】

スポーツ庁「令和6年度 体力・運動能力調査」(令和7年10月公表)の統計表を基に、小学生の平均値を学年別・男女別にまとめました。

学年(年齢)男子の平均女子の平均
小学1年生(6歳)約116cm約108cm
小学2年生(7歳)約127cm約118cm
小学3年生(8歳)約135cm約128cm
小学4年生(9歳)約146cm約136cm
小学5年生(10歳)約154cm約145cm
小学6年生(11歳)約167cm約156cm

中学生の平均も参考として掲載します。

学年(年齢)男子の平均女子の平均
中学1年生(12歳)約187cm約166cm
中学2年生(13歳)約203cm約172cm
中学3年生(14歳)約217cm約177cm

出典: スポーツ庁「令和6年度 体力・運動能力調査」統計表(令和7年10月公表)を基に当スクール作成。調査時の満年齢を学年に読み替えています(6歳=小学1年生に相当)。数値は小数点以下を四捨五入した概数です。

平均との比べ方——結果の正しい読み方

まず知っておいてほしいのは、平均ぴったりの子はむしろ少ないということです。同じ調査のばらつき(標準偏差)を見ると、小学生ではおおよそ±15〜20cmの幅に多くの子が収まります。つまり、平均より10cm短くても「ごく普通の範囲」です。

また、立ち幅跳びの記録は測定条件でも大きく変わります。靴か裸足か、床か砂場か、計測前に練習できたか——学校ごとの条件差で数cmは簡単に動きます。1回の結果に一喜一憂する必要はありません。

そして大事なのはここからです。立ち幅跳びは、筋力そのものよりも「身体の使い方」で記録が大きく変わる種目。平均以下だったとしても、コツを押さえて練習すれば伸びやすい——伸びしろの大きい種目なのです。

立ち幅跳びの記録を伸ばす3つのコツ【元日本代表監修】

ここからは、走幅跳U20世界選手権5位・佐久間コーチの監修で、体力テストにそのまま活きる3つのコツを紹介します。

①腕の振り——「後ろに引いてから、前上へ振り込む」

よくあるNG: 腕を使わず、脚の力だけでその場から「よいしょ」と跳んでしまう。
正しい動き: 跳ぶ前に両腕を大きく後ろへ引き、腕を前上方向へ振り込む勢いに合わせてジャンプします。腕の振りと脚の伸ばしのタイミングが合うと、身体が前へ引っ張られるように飛距離が伸びます。「いち(腕を後ろ)、にっ(振り込んで跳ぶ)」のリズムで練習してみてください。

②膝の角度——「深くしゃがみすぎない」

よくあるNG: 力を溜めようとして深くしゃがみ込み、動きが止まってから跳ぶ。
正しい動き: 沈み込みは膝が軽く曲がる程度(90度より浅め)で十分。深くしゃがむと一度動きが止まり、せっかくの反動が使えません。軽く沈む→すぐ跳ぶ、の切り返しを素早く。跳び出しは真上ではなく、斜め前(おおよそ45度方向)へ跳ぶイメージです。

③着地——「お尻から落ちない。かかとで着いて前へ」

よくあるNG: 着地でお尻や手が後ろに着いてしまい、その位置で計測されて損をする。
正しい動き: 空中で両脚を前に運び、かかとから着地して上体を前にかぶせる。記録は「身体の一番後ろが着いた位置」で測られるので、後ろに倒れた瞬間に数十cm損をします。「着地したら前に一歩歩く」つもりで跳ぶと、自然に前流れの着地になります。

家でできる立ち幅跳びの練習メニュー3選

  • 縄跳び(前とび・連続100回目標) — 短い接地で弾む感覚を作る、跳躍の基礎トレーニングの王道です
  • その場連続ジャンプ(10回×2〜3セット) — 腕の振りと膝の曲げ伸ばしのタイミング合わせに最適。膝を軽く曲げてリズムよく
  • クマ歩き・カエルジャンプなどの動物歩き — 全身で地面を押す力と体幹を、遊びながら育てられます

※室内で行う場合は、周囲に物がない場所で、滑らないマットや床の上で行ってください。マンション等では着地音への配慮もお忘れなく。効果や上達のスピードには個人差があります。

立ち幅跳びが伸びる子は、「走り」も伸びる

立ち幅跳びは、体力テストの中で唯一の跳躍種目。そして跳躍の力の源は、地面を強く押して、その反発(地面反力)を受け取る力です。実はこれ、速く走るための力とまったく同じ。だから、立ち幅跳びが伸びる練習は、50m走のタイムにもつながります。50m走の学年別平均は、姉妹記事の「50m走の平均タイムは?学年別・男女別データ」で紹介しています。

ROSTILのかけっこ教室では、ジャンプ系のドリル(連続ジャンプ・ミニハードル・バウンディング)を毎回のレッスンに組み込み、「跳ぶ力」と「走る力」を一緒に育てています。体力テストの立ち幅跳びと50m走、どちらにも効く土台づくりです。

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また、「走幅跳を本格的にやってみたい」という小5〜高校生には、佐久間コーチが直接指導する専門クラブLong Jump TOKYO(夢の島陸上競技場・毎週水金)があります。走り幅跳びのコツ解説記事もあわせてどうぞ。

立ち幅跳びに関するよくある質問

Q. 立ち幅跳びの小学生の平均は何cmですか?
A. スポーツ庁の令和6年度調査では、男子は小1で約116cm・小6で約167cm、女子は小1で約108cm・小6で約156cmです。学年別の詳細は本記事の一覧表をご覧ください。

Q. 立ち幅跳びを伸ばすには何を練習すればいいですか?
A. 腕の振り込み・浅い沈み込みからの素早い切り返し・前流れの着地の3点が効果的です。家では縄跳びやその場連続ジャンプで「弾む感覚」を作るのがおすすめです。

Q. 立ち幅跳びと50m走の速さは関係がありますか?
A. あります。どちらも「地面を強く押して反発をもらう力(瞬発力)」が土台のため、跳躍の練習は走りにも良い影響があります。

この記事の監修者

佐久間 滉大(さくま こうだい)

走幅跳 U20世界選手権5位入賞・自己ベスト7m84。日本選手権4位、インターハイ優勝。走幅跳専門クラブLong Jump TOKYOヘッドコーチ/ROSTIL共同代表。

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